来民渋団扇(クタミシブウチワ)

渋うちわ写真

“来民渋うちわの由来”

旅の僧が、一夜の宿として来民の町の民家にお世話になったさい、お礼ということで「団扇」作りを伝授したというのが「来民団扇」の起こりです。 来民の町は400年前(室町時代)から「渋団扇」の産地として有名であり、四国の丸亀と並ぶ全国で一、二の生産量を競う所でした。大正末期から昭和10年頃にかけては、500万本/年生産しており九州一円はもとより、朝鮮・台湾・満州まで販路を伸ばしていました。 うちわ作りで繁栄していたということで、「野口雨情」もつぎのような詩を残しています。

「嫁にゆかぬか 来民のまちへ うちわ貼らせる わしゃゆかぬ」



※うちわを張らせるから、嫁にいきたくないという意味ではなく。当時の来民の町がうちわ作りで栄えていたと言うことを比喩してうたったものだとおもわれます。

 
渋うちわについて
”来民渋うちわ”の特徴は和紙に柿渋だけをひいた「白渋」と呼ばれる涼しげな薄茶色。 使い込むほどに渋が変化して深みのあるいい茶褐色になります。 柿渋には、がら柿(豆柿)と呼ばれるタンニンを多く含んだ柿を使用しております。 青い未熟な柿を丁寧につぶして寝かせ、発酵・熟成させた柿の渋には、優れた防虫効果があり、うちわを丈夫にして長持ちさせます。物を大切に使うという先人の想いを引き継いでいます。色の変化も楽しめる”渋うちわ”は、あなたの特別な一品となるでしょう。
 
渋うちわ写真
特徴・魅力について
渋うちわは、柿渋を塗ることにより、和紙をコーティングする役目と柿渋に含まれるタンニンの働きにより防虫効果があり、丈夫で長持ちする特徴があります。 年月とともに色合いが深みをおびていきますのでレトロな雰囲気が好まれる現代的な生活にも合う、風情を好む日本的な生活用品だと思っています。自然素材を使った味わいある色合いの渋うちわを、日々の暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
渋うちわ写真